【燃費偽装】三菱EKワゴンのレビュー




2016年4月、三菱自動車が販売していたほとんどの車種で燃費数値を偽装していたことが発覚しました。
特に今回ご紹介するEKワゴンシリーズはJC08モード燃費を29km/Lから23.6km/Lまで大幅に下げることになり、販売台数、株価ともに大幅に落とすことになりました。
現在三菱自動車は、顧客への補償、OEM先である日産自動車への補償、そして生産台数の大幅減によりかなりの窮地に追い込まれ、現在は日産自動車の傘下に入ったことは有名です。

そんな騒動の発端となったEKワゴンがどのような車なのか気になり、タイムズレンタカーでわざわざ車種指定して乗りましたw
この車を車種指定する客なんて殆どいないでしょうね……

さて、走りについて。
まずはパワートレーンですが、エンジンは659cc
直列3気筒DOHC自然吸気で49ps、6.0kg・f
トランスミッションはCVT

他のメーカーは自然吸気の軽自動車でも50ps超えのものが多いので、若干非力に感じますね。
実際、岩手県の国道のようなスピードレンジの高い場所では前の車についていくのに精一杯。ワインディングではCVTのダイレクト感が無く、ラバーバンドフィーリングとなり、速度調整も難しく、スピードもあまり乗りません。
街中だけで乗るのならこれでもいいと思いますが、田舎をよく走る人はターボ付きのモデルの方がいいと思います。

ハンドリングに関してはこちらもドライバビリティが低かったです。
前輪の接地感があまり無い上に、サスペンションが無理やりロールを抑えている感じがあり、動きが不自然です。

乗り心地については、エンジンの音振が大きく、また路面からのコツコツとした細かい突き上げも多かったため、NVH(ノイズ、ヴァイブレーション、ハーシュネス)のすべてが現在の他メーカーの軽自動車のレベルに達していない印象でした。

内装について、高級感はあまり感じません。
しかし明るい色で清潔感があり、とても親しみやすいと思います。
シートについては最近の車にしては珍しく、少し沈み込む系のシートです。
後ろの席の広さは、十分だと思いますが、やはりムーヴやワゴンRに比べると狭いです。



総合的に言って、ライバルとなるムーヴやワゴンRと比べると走りの面では少し遅れを取っているように感じます。
ただ、内装に関しては開放感があり、好きな人は好きなんだろうなと思います。
全面UVカットガラスというのも女性には嬉しいポイントでは無いでしょうか。





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